一流のプロが書いた入門書
著者は本誌が選出した初代データサイエンティスト・オブ・ザ・イヤー。分かりやすく、かつ奥深くデータ分析官の仕事を描いている。
データサイエンティストには2つの側面がある。職業と肩書きだ。職業としては、プロとしての分析力や経験、応用力など個人の力が求められる。一方、肩書きとは組織内での職位。部署での役割、他部署への対応や貢献など他人との関わりが大切になる。どんな一流のデータサイエンティストも高度なデータ分析だけでなく、組織人として周囲の気持ちや要求を理解する対応力が欠かせない。
「分析の力」とは、大勢の仕事仲間が加わってこそ成立し、充実感が得られると実感するだろう。
会社を変える分析の力
河本 薫 著
講談社現代新書発行
798円(税込)
- 会社を変える分析の力 (ITpro,2013年7月22日)
- 会社を変える分析の力 (日経コンピュータ,2013年9月12日)