IFA 2013では、メーカー各社が最新スマートフォンを発表した。モバイル業界における最大の展示会は例年2月に開催される「Mobile World Congress」だが、IFAでもスマートフォンの存在感は健在。デジタル家電やスマートホームなどあらゆる製品カテゴリーにおいて、「スマホ連携」が重要なキーワードとして注目された。
第2回は、その中でも注目度の高かったソニーおよびソニーモバイルコミュニケ―ションズ(写真1)と韓国サムスン電子(写真2)を中心に、IFA 2013におけるスマートフォンについて振り返る。
プレスカンファレンスの熱気ではソニーが上回る
2013年9月4日、IFA 2013の開幕に先駆けて、ソニーとサムスン電子はプレス発表会を開催した。いずれの発表会も昨年のIFA 2012と同じ場所、同じ時間に行われたが、会場の混雑ぶりという点ではソニーが上回った印象だ(関連記事:ソニーがベルリンでXperia Z1や最新Windowsタブレットなど一挙発表)。ソニーの発表会はソニーブースで実施されたが(写真3)、筆者は開始30分前から並ぶことで座席を確保したものの、写真撮影が困難な位置となり、結局は立ち見となってしまった。
これに対してサムスン電子は、ベルリン市内のイベントホールで「SAMSUNG UNPACKED 2013 Episode 2」を開催した(写真4、関連記事: サムスンがGALAXY Note 3や腕時計型デバイスなどをベルリンで発表)。3月に米国・ニューヨークで開催した「同 Episode 1」の続編という位置付けで、実際にニューヨークのタイムズスクエアに設けたサムスンのイベント会場とライブ映像を接続、大西洋をまたいだ両大陸で同時発表するという大仕掛けとなった。