韓国サムスン電子は2013年9月4日(ドイツ現地時間)、IFA 2013の開幕に先駆け、ベルリンでモバイル製品の発表会「SAMSUNG UNPACKED 2013 Episode 2」を開催し、GALAXY Note 3を始めとする最新製品を発表した。

より薄くなった「GALAXY Note 3」、BYODも意識

 発表会にはサムスン電子 共同CEOのJK Shin氏が登壇(写真1)。最新製品となる「GALAXY Note 3」(写真2)「GALAXY Gear」(関連記事)、「GALAXY Note 10.1 2014 Edition」の3つをイベント冒頭の約15分間で矢継ぎ早に披露。その後、個々の詳細を説明するというスタイルで進行した。新製品は9月25日より世界149カ国で発売を予定する。

写真1●新製品を披露するサムスン電子 共同CEOのJK Shin氏
写真1●新製品を披露するサムスン電子 共同CEOのJK Shin氏
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写真2●大画面かつスリムになった「GALAXY Note 3」
写真2●大画面かつスリムになった「GALAXY Note 3」
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 GALAXY Note 3は、5.7インチのディスプレイを搭載するGALAXY Noteシリーズの最新モデル。2012年のIFAで発表した「GALAXY Note II」に比べ、画面が大型化したにも関わらず、本体はより薄くなっている。

写真3●ペンのボタンを押すだけでリング上のメニューが出せる「Air Command」機能
写真3●ペンのボタンを押すだけでリング上のメニューが出せる「Air Command」機能
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 最大の特徴であるペン入力について、「S Pen」の機能を強化。画面上にメニューを素早く表示する「Air Command」(写真3)や、手書きの文字を認識して他の機能と連携する「Action Memo」、最大5台のGALAXY Note 3をマルチモニターのように使って動画を再生する「Group Play」などの新機能に対応する。大画面を生かしたマルチウインドウ機能も強化。従来のように異なる2種類のアプリを同時実行するだけでなく、同じアプリを2個実行する機能にも対応する。

 企業向けにはモバイルセキュリティの強化にも言及。Androidを個人用の環境と仕事用の環境に分けて利用できる独自技術「Samsung Knox」を標準搭載する。「GALAXY Note 3はBYODに最適なモバイルデバイスだ」(Shin氏)と自信を見せた。

 製品構成は、LTEに対応したクアッドコアCPUモデルと、3Gのみに対応するオクタコアCPUモデルの2種類。LTEモデルではカテゴリ4のLTE、最大6種類のマルチバンドに対応する。「あらゆる種類のLTEネットワークに対応できる」(Shin氏)と強調した。

 ディスプレイは5.7インチのフルHD Super AMOLED。メモリーは3GBを搭載する。メインカメラは13メガピクセルで、動画撮影は1080pに加え、UHD(4K)にも対応する。オーディオは24bit、192kHzのUltra High Quality Audioに対応。バッテリー容量は3200mAh。OSはAndroid 4.3を採用する。本体カラーはブラック、ピンク、ホワイトの3色。外形寸法は151.2×79.2×8.3mm、重さは168g。10月以降の発売を予定する。