今回のブログ投稿も、ゲストからの原稿になります。今回のゲストは、共同創業者を見付けてくれるサービスを手掛けるファウンダー・デイティングの共同創業者ジェシカ・アルター氏。創業チームの決裂を未然に防ぐため、創業者候補による「争いの薦め」を説いたものです。(ITpro)

 私は共同創業者の見つけ方についてよく聞かれますが、私はいつも「創業者に求める特徴を標準リスト化したもの」を挙げることにしています。加えて、創業チームが補完的な技能を持つ価値を強調しています。つまり、ハッカー、ハスラー、デザイナーの3者が、Webやモバイルアプリケーション開発の創業者チームの典型です(関連記事「スタートアップのチーム」)。

 ファウンダー・デイティングの共同創業者兼CEO(最高経営責任者)のジェシカ・アルター氏は、「共同創業者とは、2人の創業者が同じ部屋にいることではない」と指摘しています。彼女は、成功するスタートアップチームを強力にする特性の一つを、私が見逃していると指摘しました。彼女によると、創業者チームが成功するかどうか予想する重要な尺度の一つは、共同創業者同士がどのように争うかということでした。そこで、私は彼女にゲストブログを書くように依頼しました。以下が彼女の原稿です。

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 私は、共同創業者チームのことをたくさん考えています。それも、正気でないほどに。ですから、驚くべきことではないのですが、次の企業を一緒に始める真のパートナーである共同創業者を探すプロセスにおいて、何を探し、何を考えるべきかと、しばしばたずねられます。

冷静さを保ちながら争う

 まるで第二の天性のように、私は重要な特性のリストを挙げます。補完的な技能群、共通のビジョン、あなたのアイデアに相手が恋しないように努めること(なぜならあなたのアイデアは変わるでしょうから、その時困らないように)。もっと多くの特性がありますし、それらは重要です。

 しかし2~3週間前、Startup2Startupというカンファレンスのパネルで共同創業者に関して討論した後、少人数の夕食会でこの話題に関してより深く会話する機会がありました。そこで、Yコンビネイターのゲリー・タン氏が、彼自身の経験を振り返りながら「成功は、多くのことを包み隠す」と言ったのです。その言葉によって、共同創業者を探しているときに注目すべきキーポイントの1つが、「どのように争うか」だと、私ははっと気付きました。