富士通のWindows 7/8搭載11.6インチハイブリッドタブレット「STYLISTIC(スタイリスティック) Q702/F」(写真1、2)は、日経BPが主催する「ITpro EXPO AWARD 2012」(関連記事)で優秀賞を受賞した。

写真1●富士通11.6インチハイブリッドタブレット「STYLISTIC Q702/F」(写真撮影:新関雅士)
写真1●富士通11.6インチハイブリッドタブレット「STYLISTIC Q702/F」
(写真撮影:新関雅士)
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●「STYLISTIC Q702/F」のタブレット部と、キーボード・ドッキングステーションを分離した状態(写真撮影:新関雅士)
写真2●「STYLISTIC Q702/F」のタブレット部と、キーボード・ドッキングステーションを分離した状態
(写真撮影:新関雅士)
[画像のクリックで拡大表示]

 「STYLISTIC Q702/F」は11.6インチのWindowsタブレット端末で、希望小売価格は14万9800円(税別)である。タブレット端末として使える半面、Windowsノートパソコンとしても「全部入り」とも言える機能を備える。

写真3●ITpro EXPO 2012展示会場の富士通ブース。手前の目立つ場所に「STYLISTIC Q702/F」を配置(写真撮影:新関雅士)
写真3●ITpro EXPO 2012展示会場の富士通ブース。手前の目立つ場所に「STYLISTIC Q702/F」を配置
(写真撮影:新関雅士)
[画像のクリックで拡大表示]

 富士通はブース全体のテーマの1つとして「ワークスタイルの変革」を掲げ、入り口の目立つ場所にSTYLISTICを配置した(写真3)。ユビキタスビジネス戦略本部ユビキタスビジネス統括部の南場由紀子統括部長代理は、「富士通はタブレット製品を複数持っているが、中でも特徴があるこの商品を前面に出すことにした」と説明する。

 特徴とは、「ハイブリッド」の名の通り、キーボードを備えたノートパソコンと、キーボードを外したタブレットの「2Way」で使える点だ。ワークスタイル変革の鍵として、ノートとタブレットの利用スタイルを1台で満たせる点をアピールしたのだ。

Windows 8発売2週間前の出展

 ITpro EXPO 2012の展示会が開催された時期(2012年10月10日~12日)は、「Windows 8」発売(26日、関連記事)の2週間前だった。富士通以外のパソコンメーカーもこぞってWindowsタブレットの自信作を出展しており、注目を集めるのは容易ではない。その中でも、STYLISTICはITpro EXPOの主な来場層である法人のICT担当者に響いた。

 展示の仕方でも、ノートとタブレットの2Wayという特徴をとことん打ち出した。STYLISTICはキーボード・ドッキングステーションを付けた状態の見た目は、ノートパソコンと何ら変わらない。そこから、ディスプレー部を外すと、そのままタブレット端末になる。富士通はこれまで法人ユーザーと商談する中で、この順で見せると好印象を与えるというノウハウをつかんでおり、ITpro EXPO会場内でも踏襲した。