この短期連載では、普通のエンジニアである筆者が取り組んだ英語勉強法を紹介している。第1回で筆者の英語勉強の歴史を、第2回でリスニングの勉強法を、第3回で最近のイケてる勉強法に共通する五つの原則を紹介した。
今回で、連載はひとまず締めとなる。ここでは英語勉強にまつわる七つの無駄を取り上げたい。
最適な「プラクティス」を使いこなす
前回、説明した英語勉強法の原則を学ぶことで、効率の良い勉強法を選択できる確率は上がったかもしれない。しかし、まだこれだけでは十分でない。選んだ勉強法を実践するには、音読する、多読する、CDを聞きこむといったテクニックを効率よく使いこなす必要がある。筆者はこれらの英語勉強テクニックを「プラクティス」と呼んでいる。
英語の勉強を効率良く進めるには、自分の目的に合ったプラクティスを、最適なタイミングで実践することが欠かせない。注意しなければならないのは、あるプラクティスが有効だからと言って、それがいつまでも有効であるとは限らない点だ。正直なところ、そんなケースはめったにない。
だから、あるプラクティスを実践したら、適切なタイミングで止めて、次のプラクティスに進むことがとても重要になる。あなたの英語力がレベルアップしていくのに合わせて、作戦を変化させていかないといけないのだ。
筆者の英語勉強の歩みを振り返ってみると、このプラクティスに関して相当いろんな無駄をしてきたことに気づく。確かに、良い成果は得られた。その一方で、「ああ、あそこは無駄だったなぁ」と思うことは本当に一杯ある。
それをまとめてみると、こんな図になる。
以下、筆者の経験から得た七つの無駄と、作戦変更のポイントを紹介しよう。どんな無駄があるのかわかれば、早めにそこから脱出できるだろう。