写真1●NECのUltrabook「LaVie Z」
写真1●NECのUltrabook「LaVie Z」
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 NECの「LaVie Z」は、同社が13.3型のノートPCとして世界最軽量をうたう注目のUltrabookだ(写真1)。Ultrabook市場には各社から薄型・軽量のノートPCが次々と投入されているが、その中でもLaVie Zは一線を画する存在感を放っている。

 5月に開催されたインテルによるUltrabookのイベント(関連記事:インテルが最新Ultrabookを一堂に会したイベントを開催)時点では、重量が「999g以下」と発表されていた。最終的な仕様は875gとなり、UltrabookとしてもノートPCとしても驚異的な軽さに仕上がっている。

 今回はこのLaVie Zの評価機を詳しくレビューしていきたい。

市販モデルと直販モデルを用意

 今回評価する「LZ750/HS」の主なスペックを以下に示す。

CPUIntel Core i7-3517U 1.9GHz(ターボ・ブースト時3.0GHz、2コア)
メモリー4GB
ストレージ256GB SSD
GPUIntel HD Graphics 4000
ディスプレイ13.3型(1600×900ドット)
OSWindows 7 Home Premium SP1(64ビット)

 LaVie Zには、今回評価する上位モデル「LZ750/HS」と下位モデル「LZ550/HS」が用意されており、両モデルではCPUとストレージ容量が異なる。量販店の価格はLZ750/HSが約16万円、LZ550/HSが約13万円となっている。

 店頭モデルとは別に、NECの直販サイト「NEC Direct」で購入できる直販モデルとして「LaVie G タイプZ」が用意されている。価格は最小構成で10万9830円となっており、一見すると直販モデルのほうが安く感じる。しかしこの差はMicrosoft Officeの有無が影響している。店頭モデルはOffice込みの価格だが、NEC Directの最小構成はOfficeを含んでいない点に注意が必要だ。

 NEC DirectではCPUとして「Core i5」または「Core i7」を、OSとして「Windows 7 Home Premium」または「Windows 7 Professional」を、ストレージとして「128Gバイト」または「256Gバイト」を選択できる。しかしそれ以外のカスタマイズは乏しく、メモリーは4Gバイトのみで、ディスプレイや外部GPUに関するオプションも用意されていない。

 なお、NEC Directの説明によれば現時点での注文は9月下旬以降の配送となっており、1カ月程度待つ必要がある。

 これらの個人向けモデルとは別に、法人向けモデルとして「VersaPro UltraLite タイプVG」も用意されている。CPUとストレージの組み合わせは異なるものの、基本的なスペックは共通だ。