BYODを支える技術、第1回のMDM(モバイルデバイス管理)、第2回のネットワークに続いて、デスクトップ環境を安全に“持ち運ぶ技術”を取り上げる。デスクトップ仮想化やActive Directoryの移動ユーザープロファイルを利用すれば、ユーザーのデスクトップ環境をさまざまなクライアントから使用できる。

 デスクトップ仮想化は、別のマシン上で稼働する仮想マシンを遠隔操作する技術である。仮想化のセッションを終了すればデバイス側にデータは残らず、業務利用の安全性を高めることができる。仮想マシンをクラウドサービスとして提供する、DaaS(Desktop as a Service)を提供するベンダーもある。

 ユナイテッドアローズはBYODに仮想デスクトップを利用している。私物パソコンから業務系アプリケーションを利用する際に、XenDesktopによる仮想デスクトップを通じて利用している(関連記事)。

図●デスクトップ仮想化