写真1●ITpro EXPO展示会での展示の様子
写真1●ITpro EXPO展示会での展示の様子
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 ITpro EXPO AWARD 2011では、日経BP社の編集部員だけでなく、朝日インタラクティブの「CNET Japan」、およびアイティメディアの「ITmedia エンタープライズ」が審査に参加し、それぞれ「CNET Japan賞」と「ITmedia エンタープライズ賞」を選出した。

 CNET Japan賞を受賞したのは、NTTデータの「Xrosscloud(クロスクラウド)」だ(写真1)。スマートフォン、EV(電気自動車)充電器、家電機器など様々なデバイスを接続して、デバイスから収集したデータの蓄積、処理、加工を行うためのプラットフォームである。マルチテナント方式で運用し、デバイスのリモート管理やデバイスへのデータ配信など、各種サービスの基盤として利用する。将来的に、異種のデバイス同士を繋ぐM2M(マシン・ツー・マシン)プラットフォームになることを目指した構成になっている。同社の国内データセンターで、2011年12月から運用を開始する予定だ。

通信プロトコルを統一フォーマットに変換

 Xrosscloudのシステムは、様々な通信方式で接続してくるデバイスを束ねるために通信プロトコルを統一フォーマットに変換したり、大量のデータを蓄積したりする「コアレイヤ」と、マルチテナント方式で運用するための「共通業務機能レイヤ」で構成される。ハードウエアは、前回のITpro EXPO AWARD 2010で大賞に選出されたクラウド専用ハード「Lindacloud」(関連記事)を中心に構築されており、稼働するサービスの追加、蓄積する情報量の拡大、接続するデバイスの追加に応じて無限に拡張できるのが特徴だ。