前々回に、仕事量をコントロールする方法を紹介しました。複数の仕事の流れをつかみつつ、仕事を「串刺し」にして見ることで、それぞれの日の仕事量をつかんでいくことが重要でした。今回は、この仕事量のコントロールについて、もう少し具体的な場面で紹介していきましょう。

小さな仕事でも積み重なるとストレスに

 「時間が足りない」という状況にもいろいろありますが、若手社員の立場で比較的多いのが「頼まれごとが多すぎる」という状況です。直属の上司からの仕事はもちろん、先輩からの頼まれごともあるでしょうし、場合によっては他部署の人から頼まれることもあるでしょう。

 こうした頼まれごとは、自分の仕事のペースを乱す原因になりがちです。たとえば、事前に「今日はこの仕事をやる」と決めていたのに、頼まれごとが次々に舞い込んでくることもあります。こうなると、せっかく計画していた自分の仕事ができないことにストレスを感じることもあります。

 また、ひとつひとつは大したことのない仕事でも、それが積み重なってくると「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」と気が焦ってしまうこともあります。

 こうしたやっかいな「頼まれごと」をうまくこなしていくためには、少しコツがあります。まずは、同じ「頼まれごと」でも「すぐできること」と「時間がかかること」では対処法を変えるのがポイントです。次のページで紹介していきましょう。