いよいよAndroid Marketで公開
マーケットにアプリケーションを登録するには、まず開発者の登録が必要になる。順を追って見ていこう。
1. 開発者情報を記入する
開発者を登録する前提として、Googleアカウントを取得している必要がある。http://market.android.com/publish/signupにアクセスし、取得したGoogleアカウントでログイン後、デベロッペー・プロフィールに必要な情報を記入する(図6)。
なお、「電話番号」の欄には、市外局番の先頭の「0」を取り、日本の国番号を示す「81」を付けて記載する。例えば、電話番号が「0123-45-6789」の場合は「+81-123-45-6789」といった具合だ。もちろん、ここで記入した電話番号は一般のユーザーには公開されない。
2. Google Checkoutで登録料を払う
開発者登録の際には、登録料として25ドルを支払わなければならない。決済はGoogleが提供するGoogle Checkoutで行うが(図7)、この記事の公開時点では、クレジット・カード決済しか受け付けていないので、注意したい。
クレジット・カードの情報を入力後、利用規約を読み、「同意して続行する」ボタンを押す。次に、メール・アドレスを公開するかどうか、マーケットからメールを受け取るかどうかを選択肢、「今すぐ注文する」ボタンを押せば、決済は完了する。これで、開発者登録は終了である。
3. アプリケーションのアップロード
開発者登録を終えれば、あとはアプリケーションをアップロードして公開するだけだ。http://market.android.com/publish/に再度アクセスし、「Upload Application」ボタンを押すと、アプリケーションの登録に必要な情報を記入するための画面が表示される(図8)。
「Application .apk file」では、先ほど署名を済ませた.apkファイルを指定する。「Title」にアプリケーション名、「Description」にアプリケーションの説明文を入力する。また、スクリーン・ショットやプロモーション用の画像をアップロードすることもできる。
必要な項目を入力した後、「publish」ボタン(日本語版では「公開」ボタン)を押せば、完了である。これで、晴れて自作のアプリケーションがAndroid Market上に公開されたわけだ。煩わしい申請手続きや、承認を待つ必要などはなく、非常に簡単なものだ。
4. Android Market上で確認
早速Android端末で、自作のアプリケーションが公開されているかどうかをチェックしてみよう。Android Marketのトップ画面から検索して、アプリケーション別のページにアクセスすると、インストール数のほか、ユーザーからのコメント、評価点数の平均値がわかる。ユーザーからの反応がダイレクトに反映されるのも、Androidアプリケーション開発の大きな魅力だ。
ドコモ独自のマーケットも登場へ
携帯電話キャリア最大手のNTTドコモは、2009年7月に国内初のAndroid搭載端末「HT-03A」を発売した。また同社は、オープン系モバイルOSを対象としたマーケット・プレイスを立ち上げることを明らかにしている(関連記事:―「AndroidやWindows Mobile用の統合マーケットを独自に提供する」、ドコモの山田社長が明らかに)
このドコモ独自のマーケット・プレイスでは、Androidに限らず、Windows Mobileなど複数のオープンOSで動作するアプリケーションや、音楽や映像などのメディア・コンテンツ、Webサービスなどが提供される予定だ。Androidアプリケーションの開発を目指す読者にとっては、まさに朗報と言えよう。今後のドコモの動向にさらに期待が高まる。
今回は、アプリケーションのパッケージングや、Android Marketへの登録方法を解説した。次回からは、いよいよAndroidアプリケーション開発の手法について、2009年10月に公開した「ITpro記事閲覧アプリケーション」(プレスリリースはこちら)を題材に、紹介していく予定である。
アシアル株式会社 エンジニア
冒頭の「Android Market」のリンク先が誤っていました。お詫びして訂正します。修正済みです。 [2010/05/17 12:30]