いよいよWindows 7の正式発売が近づいてきた。それにともない,私の興味もWindows 7の製品そのものだけでなく,いったいどこでどのように発売するのかという点に移ってきた。そうそう,そういえば8月末までに公開するといっていた無償のWeb版Officeはどうなったのだろう?

Take1:発売記念イベントはニューヨークで開催か

 筆者の所には正式な招待状がまだ届いていないが,Windows 7の発売記念イベントは10月22日にニューヨークで開催されるという話を聞いた。同OSの一般発売と同じ日だ。筆者はその前後2~3日間の予定を空けておいた。なぜ同社がこのイベントについて公式に明らかにしないのか,理由は定かではない。実際,同社に聞いてみたりもしたのだが。

 ともあれ,Windows 7の発売記念イベントに関しては,同社にお願いしたいことが1つある。Windows 95のときのような熱狂的な騒ぎになるとは思わないが,Windows VistaやWindows XPのときのような,わりと冷めたものにはしてほしくないということだ。

Take2:Web版Officeのプレビュー版,予定日を過ぎても登場せず

 Microsoftは,無償のWeb版オフィス・スイート「Office Web applications」の準備を進めている。Word,Excel,PowerPoint,OneNoteをWebブラウザ上で利用できるというものだ。これが登場すれば,米Googleの「Google Docs」を見返すことができる。ただし問題が1つある。現時点では,Microsoftが同サービスを本当に稼働できるのかどうか,何の確証もないということだ。

 同社がWeb版Officeの構想を初めて発表したのは2008年10月だった。そのときは,2008年末までにパブリック・ベータ版を公開するとしていた(関連記事:Microsoft,次期「Office」はWebアプリ版「Word/Excel/PowerPoint/OneNote」も提供)。だが,何ごともないままに2008年は過ぎ去り,それからさらに数カ月がたった(関連記事:ベータ版公開が遅れているオンラインOfficeに何かあったのか)。

 2009年7月になって,同社は次期オフィス・スイート製品「Office 2010」のテクニカル・プレビュー版をようやく公開した。そのときは,Office Web applicationsのプレビュー版は8月末までに公開するとしていた(関連記事:Microsoft,「Office 2010」のテクニカル・プレビュー版を招待制で公開)。

 ところが,その8月が過ぎても,Office Web applicationsのテクニカル・プレビュー版が公開された形跡はどこにもない。しかし心配は無用だ。同社によると,現在も公開に向けた準備が進んでいるという。公開の時期は「まもなく」だそうだ。