サーバーに共有フォルダを設定する場合,通常はGUIの設定画面を使うでしょう。ところが,一度に多くのファイル共有を設定しようとすると,GUI画面では作業に時間がかかります。こんなときは,net shareコマンドを使って共有フォルダの設定を作成した方が手っ取り早いことがよくあります。

 例えば,Windows Server 2003であれば

net share sharename=C:\share /grant:everyone,full /remark:"全ユーザーが利用する共有"

注)コマンドラインは1行で入力する

のように実行すると,Cドライブの\shareというフォルダを,sharenameという共有名で作成できます()。

図●Windows Server 2003でsharenameという共有フォルダを作成した画面
図●Windows Server 2003でsharenameという共有フォルダを作成した画面
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 ここでは,/grantオプションを使って「everyoneにフルコントロールの共有レベルのアクセス権限」を設定し,/remarkオプションを使って共有フォルダに「全ユーザーが利用する共有」というコメントを設定しています。同様の設定を何度もする場合は,こういったコマンドをバッチ・ファイルとして保存しておくと便利です。

 net shareの詳細は,こちらをご覧ください。