補助記憶装置は磁気が主役である。ハードディスクはもちろん,書き換え可能なリムーバブル・メディアとしてフロッピー・ディスクやテープドライブなどがいまだに健在である。書き換えたくないデータの保存メディアに,昔から光ディスクが使われてきたくらいだ。コンピュータの基本機能を占める動作原理は電子と磁気が2大看板。光は脇役だ。
 しかしここに来て,光を主要な要素技術としてコンピュータに取り入れる動きが出始めた(図1[拡大表示])。現在の主役である半導体,磁気ディスクとも踊り場を迎えたためだ。半導体は動作周波数の向上が頭打ちになり,磁気ディスクは容量増加のペースが鈍り始めた。幾度となく叫ばれてきた「限界」がまた立ちはだかろうとしている。

  • 準主役に躍り出る光技術(前編)
  • 準主役に躍り出る光技術(後編)