本連載では,Firefox 2の便利な機能を順次紹介してきた。これまで「Fedora Core 6にFirefox 2をインストールする」方法と「Firefox 2の履歴機能とRSS機能を使いこなす」方法を紹介した。第3回は,検索機能とセキュリティ機能について紹介する。Firefoxは,柔軟な検索機能と有用なセキュリティ機能を多数備えている。特にセキュリティ機能は,エンド・ユーザーがほとんど意識することなく使用できる。
より便利になったWebサイト検索
Firefox 2では,Webサイトの検索機能が使いやすくなった。検索には,アドレスバー右の「検索バー」を利用する。キーワードを入力するだけで,検索結果のWebページが表示される。検索エンジンには,「Google」「Yahoo!」といった定番が登録されている(写真1)。
検索キーワードの一部を入力すると,それを補完して候補を表示する機能も追加された(写真2)。
検索サイトを追加する
この検索バーには,異なる検索エンジンを追加できる。例えば,ネットオークションや辞書といったWebサイトを検索エンジンとして追加可能になっている。この検索機能は,Firefoxに対するアドオンとして提供されている。追加可能な検索エンジンは,Mozilla Japanの検索エンジンのページで確認できる。今回は,検索バーにgoo辞書を追加してみよう。
(1)Mozilla Japanの検索エンジンのページを表示する。
(2)追加したい検索エンジンをクリックする
例:goo辞書(英和・和英・国語)
(3)gooウェブ検索ページで,追加したい検索エンジンの"インストール"をクリックする(写真3)
例:goo辞書(すべて) >>> インストール
(4)「検索エンジンの追加」ダイアログが表示されたら「追加」ボタンをクリックする(写真4)。
これで,goo辞書が検索エンジンとして追加された。
スパイウエアとフィッシング・サイトに警告を発する
Firefoxのセキュリティ設定には次の項目が設けてあり,デフォルトでオン(有効)になっている(写真5)。この設定画面は,「編集」→「設定」で表示できる。
・アドオンのインストール時に警告を発する
・偽装サイトの疑いがあるときは警告を発する
前者の機能は,スパイウエアが勝手にインストールされることを防止する役割を持つ。Firefoxは,アドオンなどの追加プログラムのインストールの際に,ユーザーの明示的な許可を求めるようになっている。
後者の機能は,クレジット・カード詐欺などを目的としたフィッシング・サイトの疑いがある場合に警告を発する(写真6)。Mozilla Japanが公開している「フィッシング詐欺サイト警告機能」ページに,テスト・ページが設けてあるので,ぜひ試してみよう。
プライバシー情報の消去
Webブラウザには,パスワードやクレジット・カード番号といった重要な情報の履歴を記録している場合がある。Firefoxでは,このようなプライバシー情報を簡単に消去できる。消去するには,次のように操作する。
(1)「ツール」→「プライバシー情報の消去」を選択
(2)ダイアログが表示されたら,「今すぐ消去」ボタンをクリックする(写真7)