本連載では,Firefox2の便利な機能を紹介していく。前回は,「Fedora Core 6にFirefox 2をインストールする」方法を説明した。第2回は,アクセス履歴を管理する機能と,Webサイトの更新状況をチェックするRSS機能について解説する。これらを使いこなせば,Webサイトを効率よく閲覧できるだろう。
使いやすくなったタブデザイン
それでは,Firefox 2の便利な機能をいくつか見ていこう。最初に目に付くのは,タブデザインの変更だ。各タブに閉じるボタンが付き,複数タブの操作性が向上した(写真1)。また,右クリックで閉じてしまったタブを再度開くこともできる。
履歴を使いこなす
もう一つ便利なのが,履歴機能である。Webブラウジングを続けていろいろなサイトを表示したり,それらをタブで閉じたりしているうちに,既に閉じたWebページを再度見たくなることがある。履歴機能を使うと,以前に閲覧していたWebページを簡単に呼び出すことができる。この履歴機能では,次の3つの機能を利用できる。
1.「履歴」メニュー
2.「履歴」→「最近閉じたタブ」
3.「履歴」→「サイドバーに表示」
1番目の「履歴」メニューは,最近閲覧したWebページの履歴を表示する。ここから必要なWebページを簡単に呼び出せる。2番目の「履歴」→「最近閉じたタブ」は,その名のとおり,最近閉じたWebページを素早く呼び出せる。そして,3番目の「履歴」→「サイドバーに表示」は,サイドバーを使って,過去数日分の履歴を呼び出すことができる(写真2)。
これらの機能は,単に実装されているだけでなく,非常に呼び出しやすい位置にメニューが用意されていると感じた。実際に操作して,その使いやすさを実感してみてほしい。
ブックマークと統合されたフィードリーダー
Webサイトの更新状況をチェックしたいときに役に立つのが,Webフィード(RSSフィード)機能である。更新状況の配信データはRSSとして規格化されており,更新情報を提供すること閲覧者を引きつけようと多くのWebサイトでサポートされている。Webフィードを配信しているWebサイトでは,アドレスバーにWebフィードマークが表示される。このWebフィードを登録しておくと,ブックマーク・メニューやブックマーク・ツールバーで更新情報を一覧表示できる(写真3)。
このFirefoxのWebフィード閲覧機能(フィードリーダー,RSSリーダー)を「ライブブックマーク」と呼ぶ。このほかに,Googleや「はてなRSS」といった外部アプリケーションも利用できる。以下で具体的な使い方を紹介しよう。
Webフィードを登録する
Webフィードを登録するには,次のように操作する。
(1)Webフィードを登録したいWebページを表示する
(2)アドレスバー右端の「フィード」ボタンをクリックする(写真4)
(3)登録ページが表示されたら「購読」ボタンをクリックする(写真5)
(4)ダイアログが表示されたら「追加」ボタンをクリックする(写真6)
これで,Webフィードが追加され,ブックマーク・ツールバーに,Webフィードのボタンが表示される。このボタンをクリックすると,登録ページの更新状況が表示される。読みたいページがあれば,その見出しをクリックすると,該当Webページが表示される。この情報は,ブックマークに統合されている。そのため,ブックマークやサイドバーでも,更新状況を確認できる。