図5 グラフィカルなユーザー・インタフェース(GUI)を備えた専用の管理ツールが付属<BR>SoftEther1.0に付属していたテキスト・ベースの管理ツールと比べて使い勝手が大幅に向上した。ただし,使えるのはWindows版のみ。それ以外のOSユーザーや上級者には従来同様のテキスト・ベースの管理ツールも用意している。
図5 グラフィカルなユーザー・インタフェース(GUI)を備えた専用の管理ツールが付属<BR>SoftEther1.0に付属していたテキスト・ベースの管理ツールと比べて使い勝手が大幅に向上した。ただし,使えるのはWindows版のみ。それ以外のOSユーザーや上級者には従来同様のテキスト・ベースの管理ツールも用意している。
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図6 TCP通信設定の最適化ツールとスループット測定ツールも付属 &lt;BR&gt;「TCP/IP最適化ユーティリティ」を使ってTCP通信時のパラメータ(ウインドウ・サイズ)を調整することで,環境によってはスループットを大幅に向上できる可能性がある。具体的にどういった値を設定すればいいかは,回線速度やパソコンのハードウエア環境などにもよるため一概には決められない。このため,「通信スループット測定ツール」を添付してユーザーが自分の環境での最適値を探せるようにしている。
図6 TCP通信設定の最適化ツールとスループット測定ツールも付属 <BR>「TCP/IP最適化ユーティリティ」を使ってTCP通信時のパラメータ(ウインドウ・サイズ)を調整することで,環境によってはスループットを大幅に向上できる可能性がある。具体的にどういった値を設定すればいいかは,回線速度やパソコンのハードウエア環境などにもよるため一概には決められない。このため,「通信スループット測定ツール」を添付してユーザーが自分の環境での最適値を探せるようにしている。
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グラフィカルな管理ツールが付属

 追加された管理ツールはどんなものだろう。SoftEther1.0では,仮想HUBの管理といったサーバー側の設定はすべてテキスト・ベースのコンソール画面から操作する必要があった。それに対してPacketiX VPNでは,グラフィカルなユーザー・インタフェース(GUI)を備えた専用のサーバー管理ツールが用意された(図5[拡大表示])。

 これはWindowsユーザーにとっては非常にありがたい機能強化といえる。日常的にコマンド入力に慣れているUNIXユーザーならともかく,多くのWindowsユーザーにとってコマンドを使った管理は大きな負担になるからだ。

 管理ツール以外でもこうした便利なGUIベースのツールが提供されている。それが,注目ポイント(4)のTCP最適化ツールの追加である。「TCP/IP最適化ユーティリティ*」と「通信スループット測定ツール*」という二つのツールがある(図6[拡大表示])。これらのツールをうまく使うことで,VPN通信時のスループットを大幅に向上できる可能性がある*