モバイル端末向け仮想化製品の導入率(導入予定を含む)は26.2%(2014年)で、2013年の25.7%から0.5ポイント増加と、ほぼ横ばいで推移したことが、IDC Japanの調査で明らかになった。

 導入の内訳と推移は以下の通り。「全社導入」が3.9%(2013年)から5.0%(2014年)、「部分導入」が9.1%(2013年)から12.1%(2014年)、「試験導入」が7.1%(2013年)から4.6%(2014年)、「導入予定」が5.7%(2013年)から4.6%(2014年)となっている。

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 興味深いポイントは、「試験導入」と「導入予定」の合計が3.6ポイント減少したのに対して、「全社導入」と「部分導入」の合計が4.1ポイント増加していること。2013年に導入を計画していた企業が、実際に導入に踏み切ったようだ。

 BYODに、企業の管理下にない端末を持ち込むシャドーITを合算した導入率は、スマートフォン42.3%、タブレット30.5%、モバイルPC29.8%、携帯電話49.3%。2013年と比較すると、全てのデバイスで導入率が増加している。

 「個人所有端末の業務利用は認めない」とする割合は、全デバイスで2013年よりも2014年の方が低くなっている。日本企業の間でも、BYODに対する意識が高くなってきていることが分かる。