ビッグデータの活用状況を日本情報システム・ユーザー協会が調査したところ、現在「導入済み」とした企業は4.8%、「試験導入中・導入準備中」は3.6%、「検討中」は14.9%という結果だった。売上高1兆円以上の企業を見ると、「導入済み」(19.5%)、「試験導入中・導入準備中」(14.6%)の割合が高い。ビッグデータの活用は、大企業中心に進んでいるようだ。

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 3年後の予測では、「導入済み」が10.0%、「試験導入中・導入準備中」が12.0%、「検討中」が23.5%で、半数近くの企業が検討段階まで進む。

 一方で、「未検討(ニーズなし)」と回答した企業も現時点で52.9%、3年後の予測でも37.4%と高い。数年以内にほとんどの企業がビッグデータ活用を手掛ける、という状況までは達しないようだ。

 ビッグデータ活用における課題としては、「導入する目的の明確化」を最大の課題として挙げた企業が27.3%。この課題を2位、3位に挙げた企業も加えると、合計45.6%と約半数の企業が導入目的の明確化を課題としている。

 次いで、「データ分析・活用のための体制/組織の整備」(合計37.5%)、「ビッグデータ関連技術の習得や選択」(同27.3%)、「人材(データサイエンティスト)の育成」(同27.3%)などの割合が高い。こうした、導入時に直面する具体的な課題を挙げる企業が多い。

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