最上位機IBM Power Systems S824
最上位機IBM Power Systems S824
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 日本IBMの「IBM Power Systems Sクラス」は、ビッグデータの管理と分析に最適化されたサーバー製品群である。IBMの最新型プロセッサ「POWER8」を搭載する。POWERアーキテクチャに基づく開発コミュニティ「OpenPOWER Foundation」の成果を、世界で初めて採用したサーバー製品。Linux専用の2モデル(Power Systems S812L/S822L)と、AIX、IBM iなど複数のOSが稼働する3モデル(Power Systems S814/S822/S824)で構成される。

 Linux専用モデルのPower Systems S812Lでは、10コア(動作周波数3.42GHz)または12コア(同3.02GHz)のPOWER8プロセッサを搭載する。POWER8は、OpenPOWER Foundationの成果であるCoherent Accelerator Processor Interface(CAPI)テクノロジを採用することで、メモリーバンド幅とI/Oバンド幅を従来比2倍以上になった。例えば、Power Systems S812Lは最大512Gバイトのメモリーを搭載できる。日本IBMは、最新のx86サーバーの50倍の速さでビッグデータを分析できたとしている。

 また、Power Systems向けに最適化したデータ分析ソフト群として、「BLU Acceleration Power Systems Edition」および「IBM Solution for Analytics Power Systems Edition」を提供する。IBM Solution for Analyticsは、Power Systems向けに最適化したIBM Cognos、IBM SPSS、DB2 BLU Accelerationなどを組み合わせたものである。

IBM Power Systems Sクラスの概要
主な機能ビッグデータ分析用途に合わせて開発されたサーバー製品群。最新型プロセッサPOWER8を搭載する。
価格(税別)最小構成価格は「Power system 812L」(1ソケット10コア)で109万5000円
発表2014年4月24日
提供開始2014年6月10日