教育現場へのタブレット導入には大賛成だが、生徒の有害情報への接触や情報漏洩リスクを懸念している──。アイ・ティ・アールが、全国の現役教師330人を対象として実施した調査で明らかとなった。

 導入自体の是非については、「賛成」「どちらかと言えば賛成」を合わせた回答が全体の85%を上回るなど、非常に前向きの姿勢を見せている。

 ただし、タブレット端末の導入による「児童・生徒にとってのデメリット」を尋ねたところ、「インターネットの有害情報にアクセスしやすくなる」(31.8%)、「個人情報の漏洩リスクが増す」(28.2%)という、セキュリティに対する懸念が目立った。

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 セキュリティへの不安の度合いは、教育機関によって異なっている。例えば、「インターネットの有害情報にアクセスしやすくなる」との回答は、小学校29.7%、中学校20.9%、高校45.0%。「個人情報の漏洩リスクが増す」との回答は、小学校29.7%、中学校21.8%、高校33.0%など、より高度で複雑な利用が想定される高年次の教育機関で、セキュリティに対する懸念が大きいことが分かった。

 一方、自らの勤務先で導入するのに「最もふさわしいタブレットOS」を尋ねたところ、「Windows」が30.6%でトップ。続いて「iOS」が20.9%、「Android」が11.2%となった。