「パートナー満足度調査2014」では、システムインテグレータやソフトハウスなどのパートナー企業に属する回答者から、技術支援や情報提供の姿勢、製品に関してなど、数々の意見が寄せられた。その一部を紹介する。パートナーの本音が見えてくるはずだ(ニュアンスを変えない範囲で、一部表現を変更している)。

技術支援の姿勢

「日経コンピュータ パートナー満足度調査 2014」ロゴ
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●当社はSIerのため、諸製品が必ず必要になる。その際は、技術障害が発生した場合の対応の良し悪しで採用するメーカーを変える。一度苦汁を味わうと、そのメーカーは二度と使われなくなるので、販売や支援に対するポリシーが変更になったら、積極的に情報を知らせて欲しい。

●技術支援を受けるために高額なインシデント契約をしている某メーカーさんがあるが、その対応や回答の中身などはお粗末そのもの。質問内容とは無関係な事項を電話口ではけたたましく早口で(人によっては滑舌も悪く)話すが、何を言っているのかわからないことが多々ある。これでは、自己の利益のためのボッタクリそのものではあるまいか?

●大きな不満はありませんが、技術(導入)支援をさらに円滑にしていただけるよう、メーカー側や代理店側の体制や仕組みの強化をお願いしたい。あるメーカーでは、問題(障害)の問い合わせをしたら、その問題(障害)の切り分けをしたいと逆に依頼があり、その切り分けばかりに時間を要し、結局解決に至らなかった。

●メーカーお抱えのソリューション営業が自社製品のスペックや技術情報について知識不足なまま、ユーザーとの交渉にあたり、子請け、孫請けのソフトハウスが開発の段階になって対応策に迫られることがある。設計工程の見直しや、プロジェクト進行の遅延になる場合があるため、案件欲しさに安易に「できます・やります」を言うことは、プロジェクトに関わる全員が不幸になるので控えて欲しい。

●選択基準として、技術支援と営業担当のサポートを重視している。紋切り型のサポートを提供しているところとは付き合わないようにしている。担当営業の資質をよく見て、お付き合いをするよう心がけている。

●サポートサービス等の窓口は、技術力を持った人員による対応をお願いしたい。多少の受け答え言葉の不備は仕方がないが、技術力を持った人員による的確な対応を望む。大した技術力や経験を持たない、若手や女性による柔らかな対応に偏っているように思える。

●提案時の技術支援、導入後の技術支援体制ができているメーカー・キャリアの製品/サービスは取り扱いやすい。

●営業担当と技術担当の知識差が激しい。知識差のない営業兼技術担当が欲しい。何かと質問する度に担当者が変わるメーカーがあるので、非常に煩わしさを感じる。

●営業支援(インセンティブ等)のあるメーカーは多いが、導入前の技術支援(提案時の情報確認等)が十分なメーカーは少ない。

●技術支援でしっかりした対応を望みたいが、どうしても初回問い合わせ時は要領を得ない、または期待した回答と異なる回答が返ってくることが多い。どこのベンダーにも共通して感じるのは、「リテラシー」の能力が低い担当者が散見されること。

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