2014年の国内IT市場の規模は14兆1584億円になるとIDC Japanが予測している。前年比成長率は0%と横ばい。2012~2017年の年平均成長率は0.8%で、2017年には14兆3971億円市場になるとみている。

 国内IT市場は「ハードウエア」「ITサービス」「パッケージソフトウエア」から成る。2014年が横ばい成長となる要因は、ハードウエアが更新需要の谷間の時期を迎え、同市場の成長率がマイナスとなることにあるという。

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 2014年におけるハードウエア市場の規模は、前年比3.2%減の6兆3934億円。ITサービス市場は同1.8%増の5兆981億円、パッケージソフトウエア市場は同4.9%増の2兆6669億円と、ハードウエア以外の市場はプラス成長となる。今後もハードウエア市場はマイナス成長となる一方で、ITサービス市場とパッケージソフトウエア市場は成長が続く見込みだ。

 2014年はハードウエアの更新を控える企業が多い一方で、クラウドやモバイル、ビッグデータ、ソーシャルメディアといった第3のプラットフォーム市場が7.3%成長すると予想する。2014年は国内IT市場における構造改革が進む機会が数多く存在するとIDCは見ており、ITベンダーは第3のプラットフォームが切り開く新しいソリューションを積極的に提案していくべきだとしている。