クラウドサービス総覧2014年春版のIaaS/PaaS編では、42社が提供する56サービスごとに、サービス名称、種類、紹介サイトURLとともに、(1)ハードリソース関連、(2)ソフトリソース関連、(3)料金関連、(4)契約関連、(5)運用関連、(6)信頼性関連、(7)保守サポート関連、(8)セキュリティ関連、(9)実績関連という9分野にわたって、計47項目の詳細なデータを掲載する()。

分野 調査項目
サービス名称など 名称、種類、紹介サイトURL
ハードリソース 最小構成時の構成、CPUの追加単位、メモリーの追加単位、HDDの追加単位、ネットワーク帯域の追加単位、特定顧客向け専有リソースの提供
ソフトリソース 仮想化ソフト、OS、RDBソフト、分散処理ミドルウエア/NoSQL、APサーバー、開発言語、ウイルス対策ソフト
料金関連 利用料金の体系、標準で支払いに選択できる通貨、最小構成時の初期費用、最小構成時の月額利用料金、最小構成の内容、利用料金の課金単位
契約関連 利用開始時の申し込み方法、構成変更時の指示方法、最低契約期間、利用開始までの期間、構成変更にかかる期間
運用関連 GUIベースでサービス構成を変更可能な管理ツールの有無、サービス構成を管理するAPIの公開、負荷分散/フェールオーバー機能の提供、あらかじめ設定した条件に基づくシステムリソースの自動拡張・縮退、ミドルウエアなどを設定済みのテンプレート数、互換クラウドの他社提供
信頼性関連 保証するサービス稼働率、サービス停止と見なす処理途絶時間、計画停止の通知時期、稼働状況の定期的な報告、障害・災害発生時の通知方法
保守サポート関連 サポート受付時間、サポート受付方法、サポート担当者の対応時間、システムログの開示
セキュリティ関連 外部機関によるセキュリティ監査・認証、クラウドストレージのデータ暗号化、閉域網サービスとの接続、サイバー攻撃に対する24時間365日の監視、国内データセンターの指定可否、海外データセンターの指定可否
実績関連 日本国内における法人ユーザー数、全世界(国内および海外)における法人ユーザー数

 「クラウドコンピューティングらしさ」を左右するハードウエアの拡張性は、最小構成とともにCPU、メモリー、ストレージ、ネットワーク帯域の追加単位、さらに構成変更の指示方法や変更にかかる期間を掲載する。「既存システムからの移行しやすさ」を判断する上で重要なソフトウエアリソースは、仮想化ソフト、OS、RDB、分散処理ミドルウエア、アプリケーションサーバー、開発言語、ウイルス対策ソフトごとに動作保証するリソース名を調査した。セキュリティ対策が重視されていることを考慮して、ウイルス対策ソフト、クラウドストレージのデータ暗号化も追加した。

 このほか課金体系、最小構成時の初期費用、業務利用で重視される稼働率、GUIベースの運用管理ツールや管理用APIの公開の有無、外部組織によるセキュリティ監査・認証などについても質問した。情報漏洩対策となるクラウドストレージのデータ暗号化の質問は、今回から追加した。

 次ページから、IaaS/PaaSのサービス一覧を表示する。御社のIaaS/PaaS選択の一助となれば幸いである。

次ページへ


クラウド総覧の他分野は以下のリンク先でご覧ください。
汎用業務系SaaS編へ
汎用情報系SaaS編へ
特定業種業務向けSaaS編へ

この先は日経クロステック Active会員の登録が必要です

日経クロステック Activeは、IT/製造/建設各分野にかかわる企業向け製品・サービスについて、選択や導入を支援する情報サイトです。製品・サービス情報、導入事例などのコンテンツを多数掲載しています。初めてご覧になる際には、会員登録(無料)をお願いいたします。