ウエアラブル端末の国内市場規模は2014年度に111万台となると、MM総研が予想している。2020年度には604万台に拡大する見込みだ。種類別に見ると、2014年度はメガネ型端末が21万台、腕時計・リストバンド型端末が52万台、アクセサリーなどその他の端末が38万台。2020年度は、それぞれ128万台、260万台、216万台になると予想する。

ウエアラブル端末の国内市場規模(販売台数)
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 アップルが腕時計型端末を開発中とされているほか、グーグルがメガネ型端末「Google Glass」を発売する公算が大きいため、2014年度から2016年度にかけて市場が飛躍的に拡大する可能性が高いという。現時点での市場の中心は、身体データを収集して健康状態を確認できるリストバンド型端末や、頭部に装着して周辺を撮影できるウエアラブルカメラなどだ。

メガネ型端末の業務利用のメリット(複数回答)
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 メガネ型端末を業務で利用する際のメリットを日米のビジネスパーソン(公務員を含む)に尋ねたところ、日本では「手を使わずに機械を操作できる」が60.6%で他を大きく上回った。「手を使わずにマニュアルが読める」(38.6%)が続き、ハンズフリーで操作できる点への期待が高いことが分かった。

 一方、米国では「仲間と連絡が取りやすくなる」が55.2%でトップ。日本での同回答は21.6%に過ぎず、日米でメガネ型端末に対する捉え方が大きく異なることが明らかになった。