主要なIT動向に対する重要度指数と実施率の変化
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 2014年度に向けて国内企業が最も重要視するIT動向は「IT基盤の統合・再構築」であることが、アイ・ティ・アールの調査で分かった。主要なIT動向19項目の重要度指数で、同項目が4年連続最上位となった。2位は前年と変わらず、「ビジネスプロセスの可視化・最適化」だった。3位は「全社的なコンテンツ管理インフラの整備」で、前年の5位から順位を上げた。4位は前年と変わらず「情報・ナレッジの共有/再利用環境の整備」。5位は前年3位の「仮想化技術の導入」だった。全体の順位に大きな変化は見られないものの、上位と下位の重要度指数の差が縮まっていることから、アイ・ティ・アールは「企業の重点課題が多様化しつつある」と指摘する。

 2013年度における各項目の実施率を見ると、重要度指数では3位から5位へと順位を下げた「仮想化技術の導入」が30.5%と最も高い。次いで重要度指数でトップだった「IT基盤の統合・再構築」が29.6%、同6位の「データセンターの移転・統合」が22.8%と続く。

 今後も重要度が高い「IT基盤の統合・再構築」への投資は続くとみられ、2016年度の実施率予想は77.5%と最も高い。以下、同年度の実施率予想が高い項目は、「ビジネスプロセスの可視化・最適化」(65.9%)、「仮想化技術の導入」(58.3%)の順となっている。