2012年におけるストレージサービスの国内売上高は前年比1.5%増の2037億8800万円、ストレージソフトウエアの国内売上高は同5.5%増の702億4600万円だったとIDC Japanが発表した。

国内ストレージサービス/ソフトウエア市場
[画像のクリックで拡大表示]

 ストレージサービス市場は、プロフェッショナルサービス、保守サービスが売上増となった。中でも高成長したのはコンサルティング。インフラ最適化など高度なサービスに対する需要を捉えた。

 単純な導入/構築サービスや保守サービスは成長率が低下した。ハードウエア市場のコモディティー化などで販売平均単価が下がっている影響を受けた。

 一方、ストレージソフトウエア市場の拡大要因としては、東日本大震災を契機に進んでいるデータ保護と災害対策が本格的なシステム更改につながっている、ストレージ運用の高度化に伴うストレージ管理ソフトへの投資が上向いてきた、などを挙げる。

 IDCによると、ストレージサービスの2013年国内売上高は2069億6400万円となる見込み。2012~2017年の年間平均成長率(CAGR)は0.9%で、2017年の市場規模は2132億円になるという。ストレージソフトウエア市場の2013年国内売上高は731億5200万円、2012~2017年のCAGRは3.3%、2017年の市場規模は825億円と予測している。