ネットワークセキュリティ国内市場
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 2012年度のネットワークセキュリティ市場は4289億円だったと富士キメラ総研が発表した。情報漏洩や標的型攻撃、シャドーITなどに対応するため、リプレース需要を中心に市場が拡大した。

 2013年度は景気回復に伴う投資が見込まれ、前年度比9.2%増の4685億円になると予測。2014年度以降も市場は緩やかに拡大し、2017年度は2012年度比40.1%増の6011億円になるという。

 ネットワークセキュリティ市場をサービスと製品に分けて見ると、サービス市場ではモバイルデバイス管理、DaaS(デスクトップ・アズ・ア・サービス)、ログ統合管理、WAF(Webアプリケーションファイアウォール)運用管理などが今後の有力サービスとなる。これまで大手企業での導入が中心だったファイアウォール運用管理や統合セキュリティ監視、不正アクセス監視などのサービスを、中堅中小企業が利用する例も増えつつあるという。

 一方、製品市場は、内部脅威対策ツール、アプリケーションセキュリティ、モバイルセキュリティなどの製品が牽引する。内部脅威対策ツールは、クラウドコンピューティングのセキュリティ基盤として認証製品などが好調。外部脅威対策ツールは、標的型攻撃対策ツールなど新たな製品の需要が拡大するという。