中堅中小企業における会計管理ソフト製品およびサービスの中で、導入時の初期費用に対する評価が高いのは、弥生の「弥生会計」、OSKの「SMILEシリーズ」、OBCの「勘定奉行(21/iシリーズ)」の順だった。ノークリサーチが行った年商500億円未満の国内中堅中小企業を対象とした調査結果による。

導入時の初期費用は妥当か
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 弥生会計は年商5億円未満の企業におけるシェアが特に高く、小規模企業でも導入が可能な価格設定となっていることなどが高評価に結びついた要因だという。

 一方、導入後の保守・サポート費用に関しては、SMILEシリーズの評価が最も高く、弥生会計が続く。初期費用で最も評価の高かった弥生会計は、保守・サポート費用ではSMILEシリーズに大きく水をあけられた。初期費用でSMILEシリーズとほぼ同等の高評価を得た勘定奉行が、保守・サポート費用では全体の平均評価点にも及んでいない。このように、導入費用と保守・サポート費用の双方で高評価を得ることは容易でないことが分かる。

導入後の保守・サポート費用は妥当か
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 会計管理は製品/サービスの入れ替えが比較的少ない分野でもあるため、今後のシェア獲得を有利に進めるためには「中長期的な視点で見た合計費用をユーザー企業に示すことも重要だ」とノークリサーチは指摘している。