インターネットイニシアティブ(IIJ)の「IIJ GIOデータベースサービス」は、ユーザーの業務データなどの蓄積や検索などに利用できるデータベースをインターネット経由で提供するWebサービスである。Amazon Web Services(AWS)のAmazon RDBやWindows AzureのSQLデータベース機能(以前のSQL Azure)など海外のWebサービスと競合する。
IIJ GIOデータベースサービスでサポートするのは「MySQL 5.5」と「Oracle Database 11g Release 2」の日本語版の2種類。これらのデータベースエンジンを3種類の仮想サーバーに載せて、月額固定料金制でユーザーにWebサービスとして提供する。ユーザーは、作成するデータベースの規模に応じて、仮想サーバーの性能(仮想CPU数、メモリー容量、同時接続数など)を選択できる。メモリー容量やディスク容量などは、データの増加に合わせて随時、拡張可能。
以前は、「IIJ GIOホスティングパッケージサービス」のパッケージプラン「LAMP Webプラン」としてデータベースサーバーを提供してきた。IIJ GIOデータベースサービスを利用すれば、インターネット経由でリレーショナルデータベースを構築できるようになり、同社の従来のWebサービス「IIJ GIOホスティングパッケージサービス」や他社のクラウドサービスと連携して利用できるようになる。
ユーザーは「IIJサービスオンライン」という管理サイトを通じて、データベース・インスタンスの起動・停止などの操作を日本語で実行できる。また、データベースは標準で冗長化され、定期的にデータのバックアップを無停止で実行する。
ユーザーがMySQL/Oracle Databseを使用して作成した既存データベースやアプリケーションは、そのままクラウドに移行して利用できる。ユーザーが自社でデータベースを構築・運用するのに比べて、半分以下のコストで利用できるという。
セキュリティパッチの適用を含めたデータベースの構築・障害対策・運用などはすべてIIJが行うため、ユーザーはデータベースの運用負荷を大幅に削減できる。なお、本サービス発売に伴い、月額費用が最大3カ月無料となるキャンペーンを実施する。
主なサービス内容 | ユーザーの業務データなどの蓄積や検索などに利用できるデータベースをインターネット経由で提供するWebサービス。「MySQL 5.5」と「Oracle Database 11g Release 2」の日本語版の2種類をサポートする。ユーザーは「IIJサービスオンライン」というサイトを通じて、データベース・インスタンスの起動・停止などの操作を日本語で実行可能。 |
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料金 |
MySQLの場合:4万6800円/月(2CPU性能指標、メモリー2Gバイト、最大同時接続数50)、6万3000円/月(4CPU性能指標、メモリー4Gバイト、最大同時接続数100)、8万2000円/月(8CPU性能指標、メモリー8Gバイト、最大同時接続数200) Olacle Databaseの場合:10万5000円/月(2CPU性能指標、メモリー2Gバイト、最大同時接続数50)、17万5000円/月(4CPU性能指標、メモリー4Gバイト、最大同時接続数100)、22万8000円/月(8CPU性能指標、メモリー8Gバイト、最大同時接続数200) 共通:1万3000円/月(追加ディスク最大500Mバイト)、6000円(設定変更) |
発表 | 2013年4月10日 |
提供開始 | 2013年4月15日 |