Evernote 5のホーム画面(左)と場所ビューの例
Evernote 5のホーム画面(左)と場所ビューの例
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文書や名刺などを撮影・保存する「ページカメラ」機能は、背景が明るくても暗くてもページの端を検出して切り取るように改善された
文書や名刺などを撮影・保存する「ページカメラ」機能は、背景が明るくても暗くてもページの端を検出して切り取るように改善された
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iPadではホーム画面上部に最近使用したノートの一覧が出る
iPadではホーム画面上部に最近使用したノートの一覧が出る
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 米Evernoteの「Evernote」は、テキストや写真、Webページなどのマルチメディアクリップ保管サービスである。最新版のEvernote 5では、ノート新規作成やビュー表示などの主要機能をすべて2タップ以内で操作できるようにユーザーインタフェースを刷新した。まず、iOS版(iPhone、iPad、iPod touch用)を提供する。その後、Mac OS X、Windows 8、Android、BlackBerry OS、Windows Phoneなどに対応していく予定。

 Evernote 5では、ノートの新規作成や閲覧を素早く実行できるように、ホーム画面をクイックノートボタン領域とビュー領域に2分割した。

 このうちクイックノートボタンを使うと、テキストノートの新規作成や、スナップショットの撮影、ページカメラによる紙書類のデジタル化などができる。ボタンはタップしやすいように大きめにし、手順を単純化して必要なタップ数を減らした。

 一方、ビュー領域にはさまざまなビューをタグやノートブックで分類して一覧表示する。ビューの種類としては、(1)カード形式でノート本文を表示する「全ノートビュー」、(2)自分のノートブックと共有ノートブックを同列に一覧表示できる「ノートブックビュー」、(3)ノートに付けたタグで分類・整理する「タグビュー」、(4)位置情報に基づいてノートの作成場所を地図上にアイコンで表示する「場所ビュー」などがある。

 特にiPadの場合は、大きな画面サイズを生かしてホーム画面の上部に最新ノートの一覧を表示する。この一覧には、閲覧、編集、作成したノートのうち最新のものがいくつか表示され、水平にスクロールする。これをタップすると、該当ノートに移動する。例えば、会議でメモをとっている最中に別の調べ物をし、すぐにまたメモに戻りたいときに便利である。

 料金プランとしては無料の「スタンダード」と有料の「プレミアム」の2種類がある。プレミアムの契約をすると、オフラインでのノートブック利用、他ユーザーへの自分のノートブックの編集権付与、Evernoteアプリの暗証番号ロック、1カ月当たり1Gバイトまでのアップロードなどが可能になる。

Evernote 5の料金プラン
料金プランスタンダードプレミアム
保存内容の自動同期
画像内の文字認識
保存容量無制限無制限
アップロード容量1カ月に60Mバイトまで1カ月に1Gバイトまで
Evernoteメールアドレスによるノート作成1日に50通まで1日に250通まで
PINロック(iOS/Android)×
PDFファイル内の検索×
ノート更新履歴へのアクセス×
オフラインでのノートブック利用(iOS/Android)×
ノートの共有読み出し専用読み出し、編集ともに可能
ノート1個の最大容量25Mバイト50Mバイト
サポート体制標準対応優先対応
セキュリティ機能SSL暗号化SSL暗号化
優先的な画像認識プロセス×
広告の非表示×
利用料金(税込み)無料450/月または4000/年
クライアント動作環境iOS 5.0以降(順次、Mac OS X、Windows 8、Android、BlackBerry OS、Windows Phoneに対応する予定)
発表2012年11月9日
提供開始2012年11月9日