データセンター部門では、「規模」「建物性能」「ネットワーク」「料金」など6分野について各社のサービスを評価した。

 ベストサービスとして、NTTコミュニケーションズ、KDDI、富士通、日立製作所の各サービスを選出した(表1)。これら4社は「ネットワーク」「保守サポート」「実績」で共通して高い評価を獲得するといった特徴がある。中でもサポート時間や提供している運用アウトソーシングの内容などを評価する「保守サポート」については、4社とも満点を得た。

表1●データセンター部門のベストサービス
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 今回、日立製作所は初めてベストサービスに選出された。これまでも得点は高かったのだが、わずかながら選出基準(総合スコア62.5以上)に達していなかった。今回は63.3ポイントで、ランクインした。日立製作所は、「保守サポート」のほか、国内外における法人ユーザー数(地方自治体などを含む)を評価する「実績」で満点を得た。

 「料金」においても8点満点中6.6点と健闘した。「料金」では初期費用やラック月額使用料金、回線使用料金などの明朗性や最低契約期間の短さを評価している。

総合スコアが高いNTTコム

 今回のクラウドランキングで総合スコアが最も高かったのは、第4回に引き続いてNTTコミュニケーションズの「NTTコミュニケーションズ データセンター」である。総合スコアは70.5。前述した分野のほかの3分野についても満点に近い得点を獲得した。

 「料金」においては、各種コストの体系が明朗かつ、最低契約期間が「なし」ということが高い評価につながっている。

 「規模」では国内外のデータセンター拠点数について評価している。NTTコミュニケーションズは全世界約130拠点に展開し、全データセンターの延床面積も10万平方メートル以上ある。

 「建物性能」では各社が提供する代表的なデータセンターについて所有形態や耐震性能など10項目を評価している。NTTコミュニケーションズでは、東京第5データセンターに関する評価を行ったが、34点満点中の33点を獲得している。

 「ネットワーク」の項目では、「建物性能」について回答した代表的なデータセンターで利用できるインターネット回線事業者や、VPN(仮想私設網)など閉域網サービス提供事業者、付加サービスの内容などを尋ねた。NTTコミュニケーションズは、東京第5データセンターにおいて、インターネット回線業者および閉域網業者としてNTTグループ以外も含めて「制限なし」という点で高得点を得た。

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