クラウドサービス総覧2012年秋版のIaaS/PaaS編では、45社が提供する64サービスごとに、サービス名称、種類、紹介URLとともに、(1)ハードリソース関連、(2)ソフトリソース関連、(3)料金関連、(4)契約関連、(5)運用関連、(6)信頼性関連、(7)保守サポート関連、(8)セキュリティ関連、(9)実績関連という9分野にわたって、計43項目もの詳細なデータを掲載する(表)。
分野 | 調査項目 |
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サービス名称など | 名称、種類、紹介サイトURL |
ハードリソース | 最小構成時の構成、CPUの追加単位、メモリーの追加単位、HDDの追加単位、専有リソースの提供 |
ソフトリソース | 仮想化ソフト、OS、RDBソフト、分散処理ミドルウエア/NoSQL、アプリケーションサーバー、開発言語 |
料金関係 | 料金体系、最小構成時の初期費用と月額料金、最小構成の内容、料金の課金単位 |
契約関連 | 利用開始時の申し込み方法、構成変更時の指示方法、最低契約期間、利用開始までの期間、構成変更にかかる期間 |
運用関連 | GUIベースで構成変更可能な管理ツール、サービス構成を管理するAPIの公開、負荷分散/フェイルオーバー機能の提供、システムリソースの自動拡張・縮退、ミドルウエアなどを設定済みのテンプレート数、互換クラウドの他社提供 |
信頼性関連 | 保証するサービス稼働率、サービス停止と見なす処理途絶時間、計画停止の通知時期、稼働状況の定期的な報告、障害・災害発生時の通知方法 |
保守サポート関連 | サポート時間、サポート受付方法、バックアップデータの保持期間、システムログの開示 |
セキュリティ関連 | 外部機関による監査・認証、ファイアウオールの設置、閉域網サービスとの接続、国内データセンターの指定、海外データセンターの指定 |
実績関連 | 日本国内における法人ユーザー数、全世界における法人ユーザー数 |
「クラウドコンピューティングらしさ」を左右するハードウエアの拡張性は、最小構成とともにCPU、メモリー、ストレージの追加単位を掲載する。「既存システムからの移行しやすさ」を判断する上で重要なソフトウエアリソースは、仮想化ソフト、OS、RDB、分散処理ミドルウエア、アプリケーションサーバー、開発言語ごとに動作保証する(IaaS)、あるいは利用可能(PaaS)なリソース名を調査した。
このほか課金体系、最小構成時の初期費用、業務利用で重視される稼働率、GUIベースの運用管理ツールや管理用APIの公開の有無、外部組織によるセキュリティ監査・認証などについても質問した。
次ページから、IaaS/PaaSのサービス一覧を表示する。御社のIaaS/PaaS選択の一助となれば幸いである。