米Immersionがソニー子会社のソニー・コンピュータエンターテインメント(SCE)を相手取って起こしていた特許侵害訴訟で,カリフォルニア州北部の米連邦地方裁判所は,総額9070万ドルにおよぶ損害賠償の支払いをSCEおよび同社米国子会社Sony Computer Entertainment of America(SCE America)に命じた。Immersion社が米国時間3月28日に明らかにしたもの。

 Immersion社は,ゲーム・プレイに反応してコントローラが振動するハプティクス(触覚)技術に関する同社の特許を侵害したとして,SCE,SCE America社,および米Microsoftを2002年2月に提訴した。なおMicrosoft社は2003年に2600万ドルでImmersion社から特許を取得することで和解に達している(Immersion社のプレス・リリース)。

 陪審団は2004年9月21日に,Immersion社の主張を認め,SCEおよびSCE America社が2004年6月30日までに販売した製品の特許侵害に関する損害賠償8200万ドルを認定した。今回,3月24日の判決で,地裁は8200万ドルの損害賠償と,その利子分として870万ドルの支払い命令を下した。

 また,特許侵害したとされる「PlayStation」ゲーム機,「Dual Shock」コントローラおよび47のゲーム・ソフトを含むPlayStation製品に関しても,米国における製造,使用,販売,輸入を禁じる仮処分命令を出した。

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