シンガポールのCreative Labsは,米Microsoftのモバイル機器向けプラットフォーム「Windows Mobile」を搭載した携帯型メディア・プレーヤ「Portable Media Center」について,初の対応製品「Zen Portable Media Center」を発売する。Microsoft社が米国時間9月2日に明らかにしたもの。さらに,韓国のSamsung Electronicsと韓国のiRiver Internationalも今秋後半にPortable Media Center対応プレーヤのリリースを予定しているという。
Portable Media Centerは,パソコンに保存したテレビ番組,音楽,映画,写真などのコンテンツを取り込み,持ち運んで移動中に楽しめるプレーヤ。Microsoft社が同日発表したオンライン音楽販売サービス「MSN Music」にも対応しており,同サービスで購入した音楽データを転送して再生することもできる。
Zen Portable Media Centerは,20Gバイトのハード・ディスク装置を内蔵しており,「写真なら数万枚,ビデオなら最大85時間,音楽なら最大9000曲保存できる」(Microsoft社)。写真や映像は,3.8インチ型のTFT液晶画面に表示する。取り外し可能なリチウム・イオン・バッテリを使用し,7時間のビデオ再生または22時間の音楽再生が可能。
予想小売価格は499.99ドル。バッテリ,スタンドとしても使える保護ケース,ACアダプタ,USB 2.0ケーブル,イヤフォン,ビデオ・ケーブルが付属する。Creative社のオンライン販売サイトCreative.comと米Best Buyで同日購入可能となるほか,米Amazon.com,米CompUSA,米Fry's Electronics,米Good Guysなどでも順次取り扱いを始める。
またMicrosoft社は同日,米Major League Baseballのインターネット部門MLB Advanced Media(MLB.com)と米CinemaNowがPortable Media Center向けオンライン・コンテンツ・サービスを同日開始することも明らかにした。
MLB Advanced Mediaのサービスは,大リーグの試合について,試合中継,ハイライト,NG集,ホームラン特集,過去の名勝負などのコンテンツをダウンロード提供する。
CinemaNow社は,1本の映画をペイ・パー・ビュー方式のレンタル価格2.99~3.99ドル,または繰り返し再生可能なダウンロード価格9.99~14.99ドルで提供する。パソコン再生用の映画を既にレンタルまたは購入している場合は,Portable Media Center版を99セントでレンタル/購入できる。当初用意する映画の本数は最大200タイトルで,今後増やすとしている。
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