資料の紹介
設計・開発から運用、保守にいたる業務全般をデジタル化し、PLM(製品ライフサイクル管理)を実現する。メーカーが今後も生き残るためには、こうした取り組みが不可避だ。設立100周年を間近に控えた舞台・スタジオ用照明機器専業メーカー、丸茂電機も例外ではない。同社は、シミュレーションツールの導入によってモデルベース設計を推進することで、スポットライトの設計開発業務を大幅に効率化している。
舞台用照明で用いられるハロゲン電球は500~1000ワットと大容量なため、放熱性能をいかに確保するかが、設計・開発上の大きな課題となる。従来は、熱によるトラブルを防ぐために、放熱用フィンを大きめに設計していたが、製品重量が増すことで、舞台上に吊せる照明の数が減り、必要な光量を得られなくなることが悩みだった。
そこで丸茂電機は、CFD(数値流体力学)ソフトの導入を決断。放熱設計の悩みを解決すると同時に、設計の手戻りを減らし、開発期間および試作機の製作数を35%削減した。本資料では、同社が抱えていたビジネス上の課題と解決策、導入効果などを紹介する。CFDのシミュレーションで冷却性能を予測できるようになり、最適な設計が可能になったという。