資料の紹介
射出成形で樹脂製品を成型する際、「ウェルドライン」という線が発生してしまうことがある。ウェルドラインとは、2つの樹脂の流れが合流してできる線のことを指す。パーツの用途によっては、ウェルドラインが発生しても、全く問題ない場合もある。しかし外観上の問題や製品強度上の問題につながる場合もある。
例えば、歯車のようなパーツの場合、溶けた樹脂は中央の穴を避けるように金型の中で2つの流れに別れ、穴の下流側で合流する。合流の際、樹脂の温度が低すぎると、うまく融合せずウェルドラインが発生する。では、ウェルドラインの問題を回避するにはどうればいいいのか。樹脂が冷える速度を遅くするために肉厚を増やすのも1つの方法だ。いずれにしても試作品でしっかり確認すべきなのは言うまでもない。
本資料は、ウェルドラインが発生する仕組みや原因を解説したうえで、発生を防ぐための解決策を提案する。