資料の紹介

 製品を開発する場合、その分野に特有のノウハウがある。ここではIoT製品を開発するためのワークフローを検証するため、単純なシステムを実際に作成して、IoT製品の開発に関わる、ハードとソフトの両面で必要になる要件を明らかにしている。作成するのは、IoT向けの通信ネットワークであるSigfoxを使う赤外線検出警報器である。家に入ろうとする泥棒などを検出し、そのデータをSigfoxネットワークによって基地局に送り、サーバーからユーザーのスマートフォンに連絡する、というシステムである。

 IoT製品開発に必要なコンセプト分析からシステム要件に至るまでの、機械的制約も含めたハードとソフトの仕様を確認し、それらを開発するワークフローを解説している。CE-ETSI規制やSigfox ReadyとSigfox Verifiedの認証にも触れており、この解説書を熟読すれば、IoT端末の作り方がほぼマスターできるようになっている。特にIoT端末は消費電力の削減がマストなのでウェイクアップとスリープモードの設定についてプログラムも含めて丁寧に解説している。

 Sigfox認証はプロトコルとRFモデムの性能を認証し、RF周波数はサブギガ帯の免許不要周波数を使う。とはいえ出力や高調波などの規制があるため、これらについても触れている。最後にボードの動作データも示されている。IoT端末を作るときに一読の価値がある。

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