資料の紹介
ANA(全日本空輸)はグローバルな事業環境の変化に対応できる体質強化と攻めのスピード経営を展開中だ。中核となるのは調達部門。従来オンプレミスでシステムを構築していたが、使用していたソフトのサポート終了に合わせて、2013年にシステムを入れ替えた。だが、調達対象品目があまりにも多岐にわたる。文具から制服、航空機を牽引する車までと、幅が広い。このため、システム入れ替え後も課題は少なくなかった。
たとえば、各部署やグループ会社では、権限基準や購買規定は設定されているものの、以前から引き継がれてきた慣例があり、システムを通さずに独自に調達するケースが散見された。このためシステムを通した購買範囲が広がらないだけでなく、グループ全体を通して、誰が何をいくらで買っているか、調達実態の全体像が把握できなかった。日々移動を伴う品目などの在庫管理も困難なため、欠品リスクの回避だけが優先され、余剰在庫が生じやすいこともわかった。
本資料は、こうした問題に対処するため、ANAが導入した調達系SaaSの事例である。問題解決の事例とともに、SaaS導入後にどのようにしてシステムを社内に浸透させ、定着させたかも詳しく紹介している。