資料の紹介
高性能なコンピュータシステムで膨大なデータを処理するHPC(High Performance Computing)。従来はもっぱら、気象をはじめとする自然現象の大規模シミュレーションや遺伝子解析など、一部の特殊領域で使われてきた。しかし、最近では金融、製造、流通など一般のビジネスでも、AIやビッグデータ分析、モデリングなどでHPCを活用するケースが増えている。
例えばHPCでAIを動かすことにより、金融機関では意思決定のスピードと精度を向上、業務の効率化も実現している。このほか、製造ではリスク軽減やコンプライアンス向上に、医療分野では顧客満足度や収益の向上、小売りでも顧客満足度およびコンプライアンス向上に役立ている例がある。今後も、コスト削減やセキュリティ強化、運用効率の向上、予知保全、マーケティングなど、より広い領域で活用が進むだろう。
本資料では、今後、企業の戦略的なデータ活用の基盤となるHPCベンダー選びに際して留意すべきポイントを整理している。パフォーマンスはもちろんのこと、ベンダーとしてHPCの研究・開発にどれくらい投資しているか、冷却技術や省電力技術、運用管理の容易さなどTCOを大きく左右する技術要素、世界各地で導入プロジェクトを支援するパートナー企業の存在などにも注意を向けるべきとしている。