著作権を侵害する海賊版サイトなどへのアクセスを制限する「サイトブロッキング」の是非が取り沙汰されている。ただ、サイトブロッキングの具体的な手法は意外に知られていない。この特集では、サイトブロッキングに利用されるいくつかの手法を取り上げ、それぞれの仕組みやデメリットなどを解説する。
意外に知らないサイトブロッキング
目次
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「サイトブロッキング」が日本で暗礁に乗り上げた理由
日本でサイトブロッキングが許されるかどうかには、意見が真っ二つに割れている。このため、日本のサイトブロッキングに関する議論は暗礁に乗り上げている。
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違法アクセスを遮断、サイトブロッキングの手法は1つじゃない
違法なWebサイトへのアクセスをブロックする手法は具体的には4種類ある。ただ、どの手法も特有の問題点を抱えており、決定的なものはない。
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悪質な違法サイトを検索結果から除外する方法とは
違法なWebサイトへのアクセスをブロックするサイトブロッキング。その手法の1つが「検索エンジンからの除外」だ。検索サービス事業者に申請することで実現する。
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違法サイトを遮断する「DNSブロッキング」は簡単にすり抜けられる
違法なWebサイトへのアクセスをブロックするサイトブロッキング。日本におけるサイトブロッキングは、「DNSブロッキング」と呼ばれる手法を念頭に置いて議論されている。
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「巻き込み事故」多発、迷惑千万のIPブロッキング
ユーザーがアクセスしようとしているWebサイトのIPアドレスを見てブロックするのが「IPブロッキング」だ。ISPがルーターに設定することで実現する。
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なぜ「URLブロッキング」のハードルは高いのか
サイトブロッキングの4番目の手法は「URLブロッキング」だ。ISPがDPI(Deep Packet Inspection)装置と呼ばれる機器を導入し、この機器を使ってURLをチェックすることで実現する。