東芝デバイス&ストレージは、車載および産業用ネットワークに向けて、Ethernet AVB対応のブリッジICの新製品「TC9562シリーズ」を発売した(ニュースリリース)。車載インフォテインメント/テレマティクス/オーディオアンプ、および産業機器への応用を狙う。
TC9562シリーズは、対応可能なインターフェース規格が異なる3製品からなる。3製品は「TC9562XBG」、「TC9562AXBG」、「TC9562BXBG」である。いずれの製品も内蔵のMACがEthernet AVBに対応し、インターフェースはRGMII/RMII/MIIから選択できる。TC9562AXBGとTC9562BXBGではSGMIIも選ぶことが可能である。また、TC9562BXBGはEthernet TSN規格(IEEE 802.1Qbv、IEEE 802.1Qbu、IEEE 802.3br)にも準拠する。
今回の3つの新製品のCPUコアはいずれもArm Cortex-M3。ホストのアプリケーションプロセッサーとのインターフェースはPCI Express Gen 2.0またはGen 1.0。オーディオ用インターフェースはI2SまたはTDM。
低電力モード時の消費電力は0.5mW、同モードからの復帰時間は100msを狙うとする。車載ICの品質試験規格AEC-Q100 Grade 3(動作温度範囲-40~+85℃)に準拠予定である。パッケージは120ボールP-LFBGA(9mm×9mm、0.65mmピッチ)。
「TC9562XBG」は、2019年2月からサンプル出荷を開始し、2019年10月から量産する予定である。価格は未発表。