ついに最終回を迎え、感慨にひたる平野所長と直井研究員。2010年にスタートした本連載は「ビジネスメール事件簿」から「5分でわかる!ビジネスメール」にタイトルを変え、数々のビジネスメールを取り上げてきた。多くの読者に支えられて今日まできた二人。今、何を思うのか。

直井研究員(以下、直井):所長……ついに、この日がやってきてしまいました。最終回です!信じられません!

平野所長(以下、平野):まぁ、落ち着いて。涙目になっているじゃないか。

直井:だって……だって……。

平野:長いようで早かったね。思い起こせば「ビジネスメール事件簿」として連載がスタートしたのが2010年5月10日。早8年だ。

直井:360回でした。

平野:何が?

直井:「ビジネスメール事件簿」と「5分でわかる!ビジネスメール」をあわせた、これまでの連載回数です。数えたら今日が360回目でした。

平野:連載回数ね。360回か。長い間、続けてこられたことに感謝だね。最初にこの企画を立てた会議室でのやりとりを、昨日のことのように覚えているよ。

直井:担当編集者のYさんとアイディアを出し合いましたね。

平野:メールに関心を持ってもらい、ともに学ぶ空気を作っていきたい。それが私たちの願いだった。そのために、ビジネスメールという一般的なテーマを、楽しく気軽に学ぶにはどうしたらいいか。何度も話し合ったね。

直井:そこで、掛け合いで解説するのが読みやすく、臨場感あふれて楽しいのではという話になり、このスタイルになりました。

平野:そうそう。本のように説明だけを続けたのだと、すぐに飽きてしまうからね。そして、タイトルも色々と練った。ある意味、タイトルこそ命だと思ったんだ。

直井:所長がホワイトボードに湯けむり、温泉、殺人、事件、女子大生、家政婦、医者、看護師、警察官、名探偵、社長、新入社員、秘書、研究員……と書き出して。いったい何が起こったのかとビックリしました。

平野:目に留まり、覚えやすいものにしたかったからね。テレビドラマのタイトルに使われているものを中心に、キャッチーな言葉を書き出していった。ここにヒントがあると思ったんだ。

直井:「ビジネスメールクリニック」がメールを診断してメールの処方箋を出すという案も出ましたね。ドクター直井が大活躍。そんなストーリーも夢に見ました。

平野:それもいいけれど、二人の掛け合いなら、先生(教える側)と生徒(教わる側)という関係性がいいだろうということで枠組みが決まり、舞台を考えた。最終的には舞台を研究所にして、私が所長、直井さんが研究員になった。二人がメールの事件や問題を解決していくことを大枠として「美人研究員は見た!ビジネスメール事件簿」にタイトルが決まったね。

直井:かなり照れます。

平野:まぁまぁ。イケメン所長は見た!でもよかったんだけどね。

直井:……。

平野:さて、こうしてビジネスメール研究所が誕生したわけだけど、これまで360回もコラムを紹介してきたとは、なんとも感慨深いね。直井さんが印象深いコラムは何かな?

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