この道20年選手になろうとしているプロマネの宇佐木さん。Webシステムの構築を中心とした小さいIT会社(zoozoo社)に勤めているのですが、若い頃のテキトー癖が抜けず、プロジェクトは炎上してばかり。小さい会社なので、プレゼンや営業も担当しており、本来ならチームの強みやプロジェクトの進行についてよく知っているはずの宇佐木さんですが、プレゼンでは「負け」が続いているようです。
鹿野(PM補佐) 宇佐木さん、植物園の園長さんから電話です。
宇佐木 今、明日のパワポ作って忙しいから、いないって言って。
鹿野(PM補佐) 了解です。
SE虎岡 明日のパワポって、ウツクシ美術館のコンペ? 今頃そんなことやってて間に合うの?!
宇佐木 間に合わせないとマズいから、今がんばってる。
SE虎岡 そういえば、明日の質疑応答は、ウサさん黙ってて。いつも、できないことをできるって言ったり、新規開発になるからやりたくないようなことをやりますって言ったりするから。
宇佐木 そうだっけ?
SE虎岡 そうだよ!植物園のコンペでも、博物館のコンペでも、毎回そんな調子だよ!
宇佐木 でも、プレゼンで勝つためには、多少の無理も必要じゃないかな。
SE虎岡 プレゼンでいい顔したいのはわかるけど、赤字になったら本末転倒だよ。
宇佐木 そりゃまあ、そうなんだけど……。
SE虎岡 あと、逆にお勧めの機能をけなすこともあるよね!自社のお勧め製品の評価を下げるって、意味が分からないよ。
宇佐木 別にけなしてないよ!
SE虎岡 けなしてたよ!(以下、延々と続く)
鹿野(PM補佐) (言い争ってないで、明日の準備を進めればいいのになあ……)