Windowsのデスクトップ画面の右下にある電池の形をしたアイコン。ここにマウスのポインターを当てると、バッテリーの残り駆動時間や残容量が表示される(図1)。この数字は、どこまで当てになるものだろうか。

●今現在の消費電力から残り時間を割り出している
図1 Windowsのデスクトップ画面右下に、残りのバッテリー駆動時間やバッテリー残量の%を知らせるインジケーターがある。残り駆動時間は現在のバッテリー使用量(消費電力)から割り出している。モードを切り替えたり、負荷の高いアプリを実行したりすると、この値は変わる
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 バッテリーの中には回路が組み込まれており、バッテリーの満充電容量や現在の容量などの情報を保持している。これをOSに通達し、OSはこれらの情報を基に、残容量を表示し、残りのバッテリー駆動時間を計算している。

 その計算式は右上の図の通りだ。バッテリー残量(%)は、現在のバッテリー残量(mWh)を、前回のフル充電容量(mWh)で割って、100を掛けたもの。これは、バッテリーから通達された値が正しければその通りとなる。

 一方、バッテリーの残り駆動時間は現在のバッテリー残量(mWh)を、現在のバッテリー使用量(mW)で割ったもの。つまり、現在どのくらい負荷が掛かっているかで大分変わってくる。こちらはそのときの負荷次第なので、あまり当てにしない方がよいだろう。