英Sophosは11月10日,トロイの木馬(悪質なプログラム)を送りつけて複数の女子生徒のパソコンを乗っ取り,彼女たちを恐喝していた男に懲役10年の判決が下ったことを明らかにした。

 犯人は英国在住の36歳の男。男はインターネットのチャット・ルームにおいて,ティーンエイジャだと偽り女子生徒たちに接触。自分の写真だと偽ってトロイの木馬のファイルを女子生徒たちに送った。彼女たちがファイルを開くとトロイの木馬に感染してパソコンを乗っ取られるとともに,パソコンに保存された個人情報が盗まれる。男はそれらをネタに彼女たちを脅迫し,彼女たちの“露骨な”写真を送るよう強要していたという。

 この件以外にも,男には未成年に対する犯罪が複数確認されているため,それらを含めて,今回懲役10年の判決が下された。

 Sophosでは今後も同様の犯罪が十分起こりうるとして,ウイルス対策ソフトの利用やパッチの適用などでパソコンのセキュリティを高めることはもちろん,犯罪者にだまされないよう,若年ユーザーに対して安全なネット利用を教えることが重要であるとしている。

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