特定のタグにスタイルを指定する方法としとして,クラスのほかに「ID」が利用できます。IDはクラスと同様にタグのid属性と同じスタイルについて適用されます。例えば,ID「id001」のスタイルで文字に下線を引く指定し,HTMLの特定のタグにID「id001」を割り振れば,そのタグの文字に下線が引かれます。

 IDを利用したスタイルは,以下のようにタグ名の後に「#」で区切ってID名を記述します。

タグ名#ID名 { プロパティ : 値; }
 

 例えば,spanタグのID「span001」に下線を引く場合は以下のように記述します。

span#span001 { text-decoration : underline; }

 IDでのスタイルをHTMLのタグに適用したい場合は,以下のようにタグのID属性にスタイル・シートで指定したID名を記述します。

<タグ id="ID名">

 例えば,上記の<span>タグのスタイルを適用したいのであれば以下のよう記述します。

<p>「<span id="span001">ID</span>」を利用してスタイルを指定します。</p>

 ただし,IDを利用する場合には注意点があります。IDはクラスとは異なり1つのHTML内に同じIDをタグに割り振ることはできません。例えば,以下のように「id001」を2か所以上に指定してはなりません。

<p id="id001">このタグのIDは「id001」です。</p>
<div id="id001">このタグのIDも「id001」です。</div>

 複数のタグについて同じスタイルを適用したい場合は,IDではなくクラスを利用するようにします。