HTMLでは,状況に応じて変化するタグがあります。例えば,リンクを行う際に利用する<a>は,訪問済みサイトへのリンクを紫で表示するといったことが行えます。

 このようなタグについてそれぞれの状況別にスタイルを指定する事が可能です。例えば,未訪問のページへのリンクは太字にし,訪問済みのページへのリンクはイタリックにするといった指定も可能です。

 状況によるスタイルの指定には「擬似クラス」を利用します。擬似クラスはスタイルの指定を行う際に対象となるタグの後に「:」で区切って擬似クラスを指定します。

対象のタグ:擬似クラス { 要素 : 値; }

 以下のような擬似クラスを利用する事が可能です。

表1●CSSで利用可能な疑似クラス
疑似クラス意味対象要素
link未訪問のリンク<a>
visited訪問済みのリンク<a>
active選択中の要素全要素
hoverマウスが乗っている状態の要素全要素
focus選択または編集中のフォーム関連の要素フォーム関連要素
first-childはじめに現れる要素全要素
last-child最後に現れる要素全要素
lang特定の言語の要素全要素