デザインはCSSで指定する

 Webページは,HTMLと呼ばれる記述言語を利用して作成していきます。ここには,文書や表,画像などといったWebページに表示したい内容をHTMLにしたがってファイルに記述していきます。例えば,見出しであれば,「<h1>スタイル・シートの基礎の基礎</h1>」のように見出しを表すタグ内に記載するなどします。

 また,ページの右側にメニューなどのガイドを表示したり,画像に回り込んで本文を配置するといった複雑なデザインをしているWebページを見かけます。このようなWebページを実現するには,表示する文書が画像などのほかにも,文字の色や大きさ,配置位置などといったデザインについても明記する必要があります。

 しかし,HTMLにデザインを同時に記述すると,HTML自身が複雑化してしまいます。文書の一部を変更したいといった場合,どこが文書本文で,どこがスタイルを表すかが分かりづらくなってしまいます。

 そこで,HTML 4からは文書本体などといった文書構造についてはHTMLで記述し,ページのデザインについてはスタイル・シート(Cascading Style Sheets)で記述することになりました。文書構造とスタイルを分離することで,文書構造がわかりやすくなる利点があります。さらに,スタイル部分のみをHTMLファイルから独立させたファイルに記述しておくことで,1つのスタイル・シートを複数のHTML文書で利用するといったことも可能になります。