工学院大学情報学部情報デザイン学科の合志清一教授の研究グループは2013年10月24日、4Kのテレビ信号を8K表示へとリアルタイムに処理する超解像技術の開発に成功したと発表した。計測技術研究所と共同で開発したという。

 一般的には用いられていなかった独自の非線形信号処理方式を採用することで、「かつてないレベルの高精細化を実現し、ボヤケ感のないくっきりと鮮明な8K変換映像の生成を可能にした」という。テレビ信号のナイキスト周波数(ある信号を標本化するとき、そのサンプリング周波数の1/2の周波数)を超える高精細成分の画像を再生可能することで実現した。

 新たに開発した超解像技術は、「Inter BEE 2013」(11月13~15日に幕張メッセで開催)において、計測技術研究所のブースで展示する。同技術は、ハイビジョンテレビ、4K・8Kテレビをはじめ、監視カメラ放送設備、映画設備、内視鏡、画像・映像復原などの応用が期待できるため、工学院大学は産学連携によりこの技術の活用を推進する考えである。

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